再燃:地位確認を求める訴訟
世間的にはすっかり収まったと思われていた問題が、またインターネットを騒がせている。『応仁の乱』などのベストセラーで知られ、当世で屈指の著名な学者である呉座勇一氏(日本中世史)が、勤務先である国際日本文化研究センター(以下、日文研)で人事上の不当な処分を受けたとして、訴訟に踏み切ったからである(被告となるのは、日文研の上部組織にあたる人間文化研究機構)。
cf. 「言い逃げ」的なネット文化を脱するために:呉座勇一氏の日文研「解職」訴訟から考える ①
評論家・與那覇 潤氏も論じているように,2021年11月に渦中の呉座勇一氏が訴訟を提起したことを発端に議論や調査が再炎上し,結果として様々な問題が表沙汰となった.